大昔でおはずかしいのですが、私が「ニューヨークに行ってみたい!」という、きっかけになった作品。それは、、、1991年、フジテレビで深夜に放送されていたドラマ『バナナチップス・ラブ』です。
Photo: Kayoko Ogawa
当時大ファンだった高城剛さんが監督、そして脚本は信本敬子さん。信本さんは、のちに『白線流し』の脚本も手がけられています。
全12話のALLニューヨークロケ。主題歌もヴィジュアルもとても斬新で、ちょっとナゾでユニークで、その世界観すべての虜になりました。
ともかく、当時駆け出しだった主演の松雪泰子さんがめちゃくちゃかわいくて! ホワイトジーンズにニット、幅広のヘアバンド、大きな輪っかのイヤリング、真っ赤な口紅など、ヘアスタイルやファッションをマネして、というか、かなりなりきって(いま思うととてもはずかしい)、毎週放送を楽しみにしていました。出演者はみんなワザとなのかどことなく棒読みなのですが、それも味わいということで。
松雪泰子さん演じるリサの住んでいたのが、イースト・ビレッジ。
ですので、その周辺がたくさん出てきます。いま観ると「ここもそうだったのか!」と、90年代のニューヨークがなつかししぎて、涙ちょちょぎれです。
すっかり変わってしまったアスター・プレイス駅周辺
Photo: Kayoko Ogawa
当時フジテレビに務めていた友人が、資料室でコピーしてくれたVHSビデオを持っていたのですが、ずいぶん前に劣化して観られなくなりました。
DVD化されておらず、もう一生見られないのかと思っていたところ、なんと1年前に、K-PLUSさんというネットビデオレンタル屋さんで発見! また、Youtubeにアップしてくださる方も発見しました。
オープニング曲を聞いただけで、当時のつらかった出来事や若かった自分の気持ちがよみがえってきて、、、甘酸っぱい!(笑)
ところで、リサの住んでいたアパートがあるのがセント・マークス・プレイス=St. Marks Place(8th St.)。地下鉄6番のアスター・プレイス駅から徒歩すぐ。かつてはイースト・ビレッジのカルチャーの中心的な通りでした。
Gem Spa、Yaffa Café、St. Marks Hotel、St. Marks Bookstoreなど、イースト・ビレッジを象徴するようなお店が多くひしめき合っていましたが、現在はすべて閉店。
なかでもGem Spaはいわゆるニューススタンドという位置づけでしたが(いわゆる何でも屋)、100年以上の歴史があり、マドンナをはじめ多くのミュージシャンに愛されたお店。地下高騰に加えてコロナという残念すぎる理由で今年閉店となりました。現在、グッズだけはオンライン販売しています。
セント・マークス・プレイスには、一時期、多くの日本人が住んでいたのもあり、日本食レストランや居酒屋などはまだたくさんあります。
とはいえ、ロウアー・イースト・サイドと同じくらい、変貌が激しいエリアなのではないでしょうか。
数年前のセント・マークス・プレイス、まだGem Spaがあります
Photo: Kayoko Ogawa
出演されていた渡辺真紀子さんのインスタを見つけました!
ドラマには、イースト・ビレッジのほかにもさまざまな場所が出てくるので、またそのうちに!